次世代へバトンタッチ

私たちは2009年から日本につながる子どもたちのキャリア形成のために 、まずは高校進学が重要だとして高校進学ができるように支援を行ってきました。

しかし、高校進学すればそれで大丈夫という訳にもいきません。

高校生になり、授業についていくことの困難さ、進路の悩み、思春期ならではの悩みもあります。

ところが、日本につながる子どもたちの支援の対象はまだまだ小中学生に偏っていることが現状です。

そこで2020年度から高校生など10代後半の子どもたち対象のサポートを始めました。

そして集住地区だけでなく、散在地区にもきっかけを提供できるようにオンラインでも開催していく。

  • 交流の場づくり
  • キャリア教育
  • ルーツを持つ国の言葉や文化を学ぶ教室

交流の場づくり

冒頭に書いた困難さや悩みは、日本につながる子ども以外も共通の問題だと思います。

しかし彼らは、コミュニティや言葉の問題で気軽に相談できる人や場所が少ないです。

とりわけ、この年代の子どもには真似のしやすい、ちょっと年上のロールモデルとなる「先輩」の存在が大きな役割を担います。

そこで、「先輩」と「後輩」の交流を企画し、日本以外にもつながりがあるために生まれる困難や悩みを話せる機会づくりをしていきます。

そして、同じ境遇の者同士話し、再認識していくことで、自らの出自に誇りを持てるようになればと思っています。

キャリア教育

今までは、来日したばかりの子どもにはまず意思疎通できるように、そして高校進学できるように日本語の学ぶ場を作っていきました。

2020年度からは新たな段階として、高校進学後の多様な進路選択を見据えた、大学進学や就職のために必要な日本語を学べる場を作ります。

また、彼らの周りには正社員で働いている人もいますが、限定定期な職種だったり、非正規労働者だったりと、社会にあるいろんな仕事が身近ではありません。

そこでさらなる日本語学習とキャリアのつくり方の知識を提供し、自分の進路を「選べる」ようにしていきます。

言葉と文化の教室

日本につながる子どもが、自分のつながる国について否定的に感じている子どもは少なくありません。それはことば、文化、見た目の違いなどが理由で、ポジティブな経験の少なかったり、自分のつながる国のことを知る機会がなかったりするため。これは自信喪失に繋がってこころが不安定になったり、親子関係にも影響したりします。そのため、改めてきちんと自分のつながる国について知ったり、似た境遇の子どもたち同士で話したりすることによって、自分のルーツのある国と向き合い、どのように自分のアイデンティティと付き合っていくかを考えられる場をつくります。