私たちのミッション
「よく学び、よく働き、よく笑う」
これは私たちの団体をよく表現しており、そして私たちの活動のいつの間にか形成されてきたやり方でもあります。
2000年に発足したABCジャパンは、私たちが身を置いているコミュニティから出た声に応えて活動を行っていった結果、あれよあれよという間に範囲が拡大していきました。それは「困っている人がいれば、助ける」という気持ちがベースになっています。
私たちの団体の強みはまさに、コミュニティに身を置いていることです。
だから、コミュニティが発展すると同時に団体も発展してきました。
私たちは多くのものをコミュニティの人々に提供しています。
それは彼らにとって“学び”になります。しかしそれだけでは終わりません。
学んだ人たちは何らかの形でその学びを自らの“働き”にいかし、そして私たちの活動で“働いて”くれています。そこにはいつも“笑い”があふれています。
私たちはそんな団体です。
「子どもたちがたくさんの将来の選択の道を選べるように」
「日本で安定して、心も豊かに生活できるように」
「日本人・外国人という枠を超えて、フラットな関係が築けるように」
という願いはあります。
しかし、根本的には、「困っている人がいれば、助ける」という気持ちでここまで来ました。その結果が、現在行っている様々な活動です。でも私たちはそれぞれを単独の活動としてとらえておらず、不足しているから、困っている人がいるから、私たちがそれを補っているという認識です。
難しいことは手伝ってもらう、できることがあれば手伝う。そういった「助け合いの輪」を広げ、(陳腐な表現になってしまうけれど)誰もが幸せに・豊かに暮らしていける社会を作りたいと活動しています。
- 大人の日本語教室
3.11東日本大震災があったとき、教室の生徒たちがとても大きな力を私たち団体にくれました。
私たちは支援物資を集めることを呼びかけました。すると、多くのものを持ってきてくれました。それだけではなく、多くの人たちが仕分けや再梱包のボランティアを行ってくれました。
普段、日本語のサポートを受ける側から、サポートする側へ。
- フリースクール
フリースクールに通う生徒。ワークショップや講演会の時には伝え手となり、レシーバーからサーバーになります。
- 出張授業
出張授業に行った大学や高校の生徒たち。話を聞いて興味を持った生徒たちは、その後、ボランティアとして参加してくれることも。
私たちは提供しているつもりだけど、いつの間にか多くのものを提供されている。
一緒に団体を作っているような感覚。
一緒に活動しているときは、いつも“笑い”があふれている。
私たちはそんな団体。
日本人も外国人も同じ町に暮らす者同士として支えあう、様々な事業を行っています。特に外国人市民が「今、困っていることをなくす」「将来、困らないように」そして「共に楽しむ」ために続けている多彩な活動は、支援ではなく、お互いが住み心地のいい町・社会を作っていくための手段です。日本人も外国人も日系人も、大人も子どもも、共に暮らしていく仲間として、将来を見据えながら日々目の前の課題に取り組み続けています。