中学校を卒業して来日したばかりの外国人や、日本への留学経験がない外国人のための日本の高校進学サポートです。

このクラスには、ブラジル、中国、ネパール、フィリピンなど、さまざまな国の学生が参加しています。子どもたちは、家族や友人と別れて日本で生活をすることになり、言葉が通じず、孤独や不安を感じることが多い子どもが、同じ境遇の友だちと出会い、新たな絆を築くことができる場所、そればABCフリースクールです。

また、日本で生まれたものの、日本の学校生活に課題がある子どもたも、ABCフリースクールに通うことができ、新しく来た子どもたちとの交流の場にもなっています。

ABCフリースクールでは、地域の学校や大学との交流活動を通じ、日本社会を学ぶことや、心身を育むためのスポーツ活動など、さまざまな活動を行っています。

来日した子どもの課題

中学校を卒業した後に来日した人は、中学校に入学できません。なぜなら、日本では中学校まで義務教育となっており、年齢に関係しているためです。しかし、高校受験は、国によってカリキュラムが異なることや、外国人留学生が日本語で苦労することもあり、容易ではありません。

日本人の高校進学率が98.8%であるのに対し、外国人の高校進学率は60%しかないという調査結果があります。

日本で生まれ育った子どもの課題

日常会話ができるようになっても、勉強に使う言葉についていけるとは限りません。家庭で日本語をあまり使わない子どもは、より抽象的な表現や、複雑な言葉に触れる機会が少なくなります。

多くの子どもたちは、時間がない、日本語ができないなどの理由で、親に宿題を手伝ってもらうことが難しく、授業についていくことができません。

さらに、家庭での生活と学校での生活の文化的な違いから、子どもたちが居場所を失ったり、出身国への偏見から学校でいじいめをうけて、学校を辞めてしまうこともあります。