外国人世帯に食糧品配布

コロナ禍で解雇なども 日本語教室や生活相談など、外国人支援を行うNPO法人ABCジャパン(安富祖美智江代表)=鶴見中央=が、新型コロナウイルスの影響で経済的に困窮する外国人世帯に対し、寄付で集めた食糧品の配布を開始した。「言葉がわからず、情報収集もままならない中で仕事を失っている人も増えている。少しでも支援できれば」と話す。 ABCジャパンは、ブラジル人コミュニティを中心に、さまざまな外国人を支援する団体。日本国内で震災など災害が発生した際は、被災地支援にも力を入れてきた。 同団体には、新型コロナ感染症が拡大して以降、外国人からの相談が急増。言葉の壁で情報がわからず、心理的な不安を訴える声や、仕事を解雇され、暮らしが立ち行かなくなるケースも出ている。「寮に入っている場合、解雇はすべてを無くすことになり死活問題」とスタッフ。6月以降はさらに状況が厳しくなることが予想されるという。 こうした状況を受け、日本に暮らす外国人労働者を助けようと、食糧品の寄付を企画。在東京ブラジル総領事館や、食品ロスを引き取り必要とする施設などに無料提供するフードバンク横浜の協力も受け、5月8日から取組をスタートさせた。 米などの保存食を 個人からの寄付も受け付けている。求めているのは、米やパスタ、缶詰、レトルト食品、菓子類など保存がきく食糧品。新型コロナ感染症拡大防止のため、受け付けは郵送や宅配便を基本とし、直接の場合は事前に連絡が必要。集まった食糧品は22日以降に配布していく予定。宛先はABCジャパン〒230―0051横浜市鶴見区鶴見中央4の7の15ラカンパーナキソヤ302。問い合わせは【電話】045・550・3455。 タウンニュース https://www.townnews.co.jp/0116/2020/05/21/527484.html

外務大臣表彰を受賞

外務大臣表彰を受賞  多文化理解に貢献  鶴見区を拠点に外国人コミュニティの支援を行っているNPO法人ABCジャパンの理事長・安富祖美智江さんが、このほど外務大臣表彰を受賞した。在日外国人とのかけ橋となる活動などが評価された。  安富祖さんが受賞した外務大臣表彰は、さまざまな分野で日本と諸外国との友好親善増進に貢献している人に贈られるもの。毎年実施され、今年は政府関係者や大学名誉教授、市長など個人206人と63団体に授与された。その多くが海外在住者となっている。 多岐に活動  安富祖さんは、沖縄県からブラジルに移住した両親のもとに生まれ、1990年に来日。2000年、日本に移住する外国人支援などを目的としたABCジャパンの設立に携わった。個人として昨年には、ブラジル政府から最高勲章にあたるリオ・ブランコ勲章も受けている。  同団体は現在、外国にルーツのある人向けのフリースクール、高校や大学進学ガイダンス、多文化や相互理解推進のため高校や大学への出張授業・ワークショップなどを展開。小学校から大学までの進学ガイドブックを多国語で製作するなど、実際に自分たちが悩んだからこそわかる支援活動は多岐にわたっている。 多文化理解に貢献  外務省によると、今回の受賞は、こうした活動が評価されたものだという。各学校で行う、在日外国人の気持ちを追体験するワークショップなどを通し、多文化共生や異文化理解の促進に多大な貢献をしていることを理由に挙げた。  安富祖さんは、「ABCジャパンの活動のおかげ。私一人じゃ何もできない」とコメント。近年、既存コミュニティを頼り、来日する人数は増加しているとし、「認められたのは素直に嬉しい。今後も支援を続けていければ」と話した。 https://www.townnews.co.jp/0116/2019/08/08/492315.html

ブラジル最高勲章を受章

支援活動に評価 区内で外国人支援などを行うNPO法人ABCジャパンの代表・安富祖美智江さんが6月16日、日本での支援活動などを評価され、ブラジル政府からリオ・ブランコ国家勲章を授与された。安富祖さんは「光栄。大きなサプライズ」と喜ぶ。 この勲章は、同国最高勲章の一つ。ブラジルと諸外国との友好関係の強化などに貢献したブラジル人や外国人に贈られる。全世界が対象で、過去には日産自動車会長のカルロス・ゴーン氏や元総理大臣の中曽根康弘氏らも名を連ねる。 学習教室、居場所にも 安富祖さんは沖縄県からブラジルに移住した両親のもとに誕生。先に来日した兄を頼りに26年前、鶴見に移住し、ABCジャパン設立に関わった。 同団体は設立以来、外国につながる子どもたちのための学習教室や、区と協働した進学ガイドブックの製作など、区内外の多くの外国人を支援。コミュニティの拠点や居場所となってきた。 日伯110年の節目に 授賞式は、日本人のブラジル移住110年、ブラジル人の日本移住30年を記念し、JICA横浜海外移住資料館で始まった企画展「日伯110年の絆―在日ブラジル人」のオープニングセレモニーの中で行われた。 当日は、在東京ブラジル総領事館関係者らが出席。ジョアン・デ・メンドンサ・リマ・ネト総領事から勲章が授与された。 鶴見のコミュニティや家族、ブラジル政府などに対し、「どうお礼をしたらいいかわからないほど」と、これまでの支えに最大限の感謝を述べた安富祖さん。「日本で暮らすブラジル人のために活動する、全ての人がもらった勲章」と話した。 https://www.townnews.co.jp/0116/2018/06/28/437814.html

外国人の大学進学後押し​

ABCジャパンらと協力 大学進学だいがくしんがくを希望する在日外国人の子どもらを支援しようと、鶴見区はこのほど、区内で外国人向けの学習教室などを開くNPO法人ABCジャパンらと協力し、3カ国語対応の大学進学ガイドブックを作成した。関係者は「外国につながる子どもの進学希望が増える中、具体的な指針になれば」と期待する。 ガイドブックは、A4版の全51ページで、英語、中国語、ポルトガル語に対応。見開きページごとに日本語と各国語が対になる構成で、見やすさを工夫した。 内容も、日本の入試・大学制度や受験までの流れといった進学そのものに関わることだけでなく、塾の月謝や参考書代、家族構成によって掛かる費用など、生活に関わる経済面についても解説。文化の違いからくる金銭の考え方にも配慮している。 小中高校用のガイドは、県やNPO法人などが作成するものがあったが、大学用は珍しく、市内では初の取組。鶴見は市内で2番目に多い外国人が暮らしており、ABCジャパンや鶴見国際交流ラウンジには、外国人からの相談が多く寄せられていたことから、要望に応える形で実現した。わかりやすさ工夫 製作したABCでは、7年ほど前から独自に進学ガイダンスを実施。通訳を入れ対応してきたが、「『願書』や『偏差値』など、ほぼ専門用語となる日本語が多く、一度では理解しきれない」と、言葉の壁があることを説明する。 その経験から今回のガイドでは、これまでの内容をベースに、大学生や保護者、教師などに意見を聞き、わかりやすさにこだわった。 1月21日、このガイドを使った初めてのガイダンスには、外国につながる中学生や高校生ら約35人が参加。「入試や費用のことがわかった」など好評だった。制度の違い”壁”に 大学進学など教育面における在日外国人の”壁”は、「言葉の理解だけではない」と、現在ABCの理事長を務め、約25年前にブラジルから来日した安富祖美智江さんは話す。 大きな違いは、教育システム。ブラジルでは公立大学は無償となっているなど、入試や受験に関わる制度の違いからトラブルになるケースがある。学校からの日本語の説明が十分に理解できず、合格後に金銭的な理由で入学を諦めた人もいるという。 「支援する仕事をしている私でも、まだ覚えきれない制度の言葉はある」と安富祖さん。教育内容についても、計算方法などは保護者が学んできた内容と異なり、子どもに教えることができないといった問題も起こりやすいとする。 ガイドブックは区ホームページからダウンロードも可能で、SNSなどから情報を見つけた県外からの問い合わせもあるという。 関係者らは「ガイドをもとに、中学くらいから準備を進めてほしい。大学を目ざすための指針にしてもらえれば」と話している。 https://www.townnews.co.jp/0116/2017/02/02/368406.htmlhttps://www.townnews.co.jp/0116/2019/08/08/492315.html