4月に地元神奈川新聞にこんな記事が掲載された。
「日本語が分からない少女をサポートしようと、小学校が中国語ボランティア募集/横浜」
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1004230013/
こういう風に取り上げられれば、きっとボランティアは見つかっただろう。
でもいつまでもボランティア頼みの体制で良いのだろうか。
この記事で紹介されている女の子のように
「理解できない授業をただ座って聞いているだけ」 という状況に
置かれている子どもが一体どれだけいるのだろうか。
横浜市内で日本語指導が必要な児童生徒は1,299人。
日本国籍保有者を含めた「外国につながる子ども」の数は5,825人。
どちらの数も毎年増えつつあるのに、支援体制はなかなか整備されず、
問題は多層化・複雑化するばかりだ。
横浜市でも国際教室や日本語教室の設置は行っているけれど、
1人の子どもが支援を受けられる時間は週数時間にすぎない。
来日直後の生徒に週5回120時間以上の日本語初期指導を
行っている自治体もあるのに比べ、横浜市で行っている「初期適応支援」
は最大でも20時間のみ。
殆どの子どもは、学校生活についてのオリエンテーションや
日本語の初期指導もなく、一般の教室に放り込まれることになる。
来日当初は珍しがられ、周りからちやほやされたりすることもある。
でもコミュニケーションがとれないから 、友だちもできず次第に孤立、
授業も全くわからないから、そのまま不登校状態になってしまう
子どもも少なくない。
不登校状態だった子どもが決意を固めて学校に復学してもお荷物扱いされて、
学校の中に居場所はないかもしれない。
勉強を続けたい、高校に進学したい、と思って今の時点から頑張っても、
高校受験のハードルは高く、公立の全日制高校にはいけないかもしれない。
「Projeto Educar」で助成を受けている文科省事業は「虹の架け橋教室」
なんて ステキな名前がついているけれど、不就学・不登校対策をするなら、
まず学校側の受入体制を整えてもらわないと橋はかからない。。
日本語、教科学習、友人関係、日本の学校文化、家族との関係、
色々な不安を抱えている子どもたちにとって、ABCが少しでも
ほっとできる場所になってほしいし、高校受験などの具体的な目標に向かって
一緒に頑張っていきたい。
そして、学校や教育委員会、文科省に対しても、現場の声を届けて
いきたいと思っています。
(じゅんこ)


